2019年4月
ゴールデンウィークの対応はできていますか
今年は新天皇の即位に伴い、ゴールデンウイーク(GW)が4月27日~5月6日の10連休になります。かつてない長期にわたるGWで気になるのが、医療に関してです。診療やお薬で困らないように準備しておきましょう。
GWが始まる前に早めに受診を
年末年始やこれまでのGWでもそうでしたが、医療機関が長期の休みに入る前は多くの患者さんが受診するため、大変込み合います。そのため、何時間も待たされることが多くなります。10連休となる今年は例年以上に混雑することが予想されます。
混雑を少しでも避けるために、通院の予定のある方は連休の直前ではなく、もっと前に医療機関を訪れることをおすすめします。特に、GW期間中に薬がなくなりそうだという方は早めに受診し、処方量を増やしてもらうなどの対応をしておきましょう。
GW期間中の病医院の利用はできるだけ控えて
GW期間中、病医院が開いているかどうかは、各病医院によって異なります。5月1日(水)は即位の日なので休診する病医院が多いようですが、10日間休診にするところ、4月30日(火)と5月2日(木)だけ通常診療するところなどさまざまです。定期的に受診している病医院がある場合は、GW期間中の対応についてあらかじめ確認しておくとよいでしょう。他の医療機関と連携したり、地域によっては輪番制をとったりして対応するところもあるようです。なお、何日にどこの病医院が開いているかは、医師会や行政のホームページで知ることができます。
GW期間中、病医院が開くのは基本的に救急患者への対応のためです。医師などのスタッフの数も通常より少ないと推測されます。この期間にむやみに受診すると、速やかに治療を行わなくてはいけない救急患者への対応が不十分になることがあります。GW期間中の受診は緊急の場合を除いて、できるだけ控えたいものです。
処方せんを受け取ったら早めに薬局へ
薬局についても長期休暇に関する状況は他の医療機関と同じです。GW前は非常に込み合います。処方せんの有効期限は発行日を含めた4日間です。病医院で処方せんを受け取ったら早めに薬局へ行くようにしましょう。処方薬を受け取りに行くときには、お薬手帳を持参すると調剤がスムーズに進みます。忘れずに持って行くようにしましょう。
GW期間中の営業については、それぞれの薬局によって異なります。ご利用される薬局がどのような対応をとるのか、あらかじめ確認しておくと安心です。
そのほか、GW中の対応について不安なことやわからないことがありましたら薬剤師に気軽におたずねください。
イラストレーション:堺直子
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